「ゼロ打ち」とは、開票率が0%の段階で報道機関が「当選確実」を伝えることを指す、選挙報道で使われる俗称です。
2026年9月13日に投開票された沖縄県知事選では、新人の古謝玄太(こじゃ げんた)氏について、投票終了直後から当選確実が報じられました。
この結果を受け、Xでは「ゼロ打ち」という言葉が一気に注目されました。
この記事では、ゼロ打ちとはどのような意味なのか、なぜ開票率0%でも当選確実が出るのか、沖縄県知事選で何が起きたのかを分かりやすく紹介します。
ゼロ打ちとは?開票率0%で出る「当選確実」のこと
ゼロ打ちは、投票が締め切られた直後など、開票率がまだ0%の段階で「当選確実」が報じられることを指します。
名称に「ゼロ」と入っていますが、候補者や対立候補の得票数がゼロという意味ではありません。
実際の開票結果が画面に表示される前に、報道機関が出口調査や事前の情勢取材などをもとに、当選の可能性が極めて高いと判断して速報するものです。
そのため、「当選確実」と正式な「当選」は厳密には同じものではありません。
沖縄県知事選で「ゼロ打ち」が話題に
2026年9月13日に投開票された沖縄県知事選では、古謝玄太氏と現職の玉城デニー氏らが争いました。
投票終了となる午後8時になると、古謝氏の当選確実を伝える速報が相次ぎました。
ニコニコニュースも午後8時2分、古謝氏が当選確実となったことをXで速報しています。
まだ本格的な開票結果が表示される前に当確が出たため、「これがゼロ打ちか」「開票率0%なのにもう決まったの?」と関心を持つ人が増えました。
古謝玄太氏はどんな候補だった?
古謝玄太氏は、沖縄県知事選に新人として立候補しました。
選挙期間中は「沖縄を前に」を掲げ、県内各地で街頭演説を行っています。
選挙終盤となった9月8日には、残り5日間となった選挙戦について自身のXで発信していました。
古謝氏の公式YouTubeでも、総決起大会の様子が公開されています。
動画では、暮らしや経済、子育て、教育、交通、医療、福祉などについて自身の考えを訴えています。
選挙前から古謝氏優勢を伝える情報も
沖縄県知事選では、投票日前から古謝氏と玉城氏の情勢が注目されていました。
沖縄タイムスは8月、衆院選の政党別得票などをもとに、両候補の支持基盤について取り上げています。
さらに選挙期間中は、沖縄県知事選に関するX投稿そのものが急増しました。
沖縄タイムスは、知事選に関するX投稿が増えていることについても報じています。
選挙前から情勢分析や候補者への支持・批判が大量に投稿されていたことも、投票日の「ゼロ打ち」が大きな話題になった背景の一つです。
玉城デニー氏も3選を目指して立候補
今回の沖縄県知事選では、現職の玉城デニー氏も3期目を目指して立候補しました。
玉城氏は選挙前に政策を発表し、県政を継続する考えを訴えていました。
沖縄タイムス公式YouTubeでは、玉城氏による政策発表の様子をノーカットで見ることができます。
現職の玉城氏と新人の古謝氏による争いは、投票日前から沖縄県内外で大きな関心を集めていました。
なぜ開票率0%でも当選確実が出る?
「まだ票を数えていないのに、なぜ当選が分かるのか」と疑問に感じる人も多いでしょう。
報道機関は、開票所で表示される得票数だけを見て当選確実を判断しているわけではありません。
投票所を出た有権者に投票先を尋ねる出口調査や、選挙期間中の情勢取材など、さまざまな情報を組み合わせて判断します。
その結果、他の候補者が逆転する可能性が極めて低いと判断されれば、開票率0%でも当選確実が出ることがあります。
「当選確実」と正式な「当選」は違う
ゼロ打ちを理解するうえで重要なのが、「当選確実」と正式な選挙結果の違いです。
「当選確実」は、NHKや民放、新聞社などの報道機関が独自に判断して出す速報です。
一方、正式な得票数や当選者は、実際の開票作業を終えた後に選挙管理委員会などから発表されます。
つまり、午後8時に「当選確実」が出ても、その瞬間にすべての投票用紙が数え終わっているわけではありません。
今回の沖縄県知事選では古謝氏が初当選
2026年9月13日の沖縄県知事選では、その後の開票でも古謝氏の優位が確認され、初当選となりました。
そのため、午後8時の時点で報道各社が伝えた「当選確実」は、その後の正式な選挙結果とも一致する形となりました。
現職の玉城デニー氏は3期目を目指しましたが、今回は当選に届きませんでした。
なぜ「ゼロ打ち」という言葉まで注目された?
今回、「古謝玄太氏が当選」というニュースだけでなく、「ゼロ打ち」という選挙用語そのものにも関心が集まりました。
最大の理由は、投票終了となる午後8時直後に当選確実が報じられたためです。
テレビ画面では開票率が0%と表示されているにもかかわらず、同時に「当選確実」が表示されることがあります。
普段選挙報道をあまり見ない人にとっては、「どうして0%なのに分かるの?」と不思議に感じる場面です。
そこから「ゼロ打ち」という選挙報道特有の言葉がXなどで広がりました。
ゼロ打ちは選挙管理委員会の発表ではない
もう一つ覚えておきたいのが、ゼロ打ちによる当選確実は選挙管理委員会が発表しているものではないという点です。
報道機関が独自の調査と分析をもとに判断しています。
そのため、NHK、民放、新聞社などで当選確実を出すタイミングが多少異なることもあります。
開票率0%で当確が出る選挙もあれば、開票がかなり進むまで当確が出ない接戦もあります。
速報と正式結果は分けて確認しよう
選挙当日は、XをはじめとするSNSでも速報が大量に投稿されます。
しかし、「○○候補が勝ったらしい」といった個人の投稿と、報道機関による当選確実、選挙管理委員会による正式結果は、それぞれ意味が異なります。
速報を追う場合は誰が発信した情報なのかを確認し、最終的な得票数については沖縄県などの公式情報を確認するのが確実です。
まとめ
ゼロ打ちは、開票率0%の段階で報道機関が「当選確実」を伝えることを意味する選挙報道の俗称です。
2026年9月13日の沖縄県知事選では、投票終了直後に古謝玄太氏の当選確実が報じられ、「ゼロ打ち」という言葉も大きく注目されました。
ゼロ打ちは得票がゼロという意味ではなく、出口調査や情勢取材などをもとに報道機関が判断した結果です。
その後の開票で古謝氏の初当選が決まりましたが、当選確実の速報と選挙管理委員会による正式結果は分けて理解しておくと、選挙報道がより分かりやすくなります。


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