夫にメタノール入りの飲料を摂取させ、視力障害を負わせたとして傷害罪に問われた妻に対し、大津地裁は2026年9月3日、無罪を言い渡しました。
裁判所は、妻が夫にメタノールを摂取させた可能性は「相応に高い」としながらも、妻が行為者だと認定するには証拠が足りないと判断しました。
夫が自殺目的で自ら摂取した可能性を否定できなかったことも、無罪判断の理由とされています。この記事では、事件の経緯や判決のポイントを紹介します。
メタノールとは?
メタノールは、有毒なアルコールの一種です。
今回話題になっているのは、滋賀県栗東市で起きた傷害事件の裁判です。
夫がメタノール入りの飲料を摂取して視力障害を負ったとされ、妻が傷害罪で起訴されていました。
メタノールをめぐる事件で何があった?
起訴内容によると、事件は2023年9月に滋賀県栗東市の自宅で起きたとされています。
妻は、夫にメタノール入りの飲料を摂取させて視力障害を負わせたとして傷害罪に問われました。
検察側は懲役9年を求刑していました。
報道によると、検察側は、妻が燃料用アルコールを購入していたことや、第三者が夫に飲ませる機会は少なかったことなどを主張していました。
大津地裁が妻に無罪を言い渡した理由
大津地裁は2026年9月3日、被告の妻に無罪を言い渡しました。
MBSニュースも、今回の無罪判決とその理由を速報で伝えています。
報道によると、裁判所は妻が夫にメタノールを摂取させた可能性について、「相応に高い」と評価しました。
一方で、妻が実際に飲ませたと直接認定できる証拠はないと判断しました。
刑事裁判では、疑いがあるだけでは有罪にすることはできません。今回の判決でも、妻が犯人だと断定できるだけの証拠があるかどうかが重要なポイントになりました。
47NEWSも、夫がメタノールによる視力障害を負った事件で妻に無罪判決が言い渡されたことを伝えています。
夫が自ら摂取した可能性を否定できなかった
無罪判断の大きな理由となったのが、夫が自殺目的で自らメタノールを摂取した可能性です。
裁判所は、この可能性を否定しきれない以上、妻が夫に摂取させたと断定することはできないと判断しました。
そのため、妻が関与した可能性があるとしながらも、刑事責任を認めるには証拠が不十分だとして無罪となりました。
なぜ今回の判決が注目された?
今回注目されたのは、妻が関与した可能性を裁判所が一定程度認めながら、それでも無罪と判断した点です。
特に、「夫が自ら摂取した可能性を否定できない」という判決理由が大きく報じられました。
事件そのものだけでなく、刑事裁判で有罪とするためにどこまで証拠が必要なのかという点にも関心が集まっています。
Xでは、合理的な疑いが残る場合には有罪と認定できないという刑事裁判の考え方を説明する投稿も見られました。
ニュース映像でも判決を報道
今回の判決については、MBSニュースなどテレビ各社も映像で報じています。
ただし、今回の判決を直接扱ったYouTubeの個別動画URLは確認できなかったため、誤った動画を埋め込むことを避け、YouTube動画は掲載していません。
今回の判決のポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 裁判所 | 大津地方裁判所 |
| 判決日 | 2026年9月3日 |
| 判決 | 無罪 |
| 起訴内容 | 夫にメタノール入り飲料を摂取させ、視力障害を負わせたとする傷害罪 |
| 検察側の求刑 | 懲役9年 |
| 裁判所の評価 | 妻が摂取させた可能性は「相応に高い」 |
| 無罪の主な理由 | 妻が行為者だと認定できる十分な証拠がなく、夫が自ら摂取した可能性を否定できなかった |
今後どうなる?
今回の判決がこのまま確定するかどうかについては、今後の動きによります。
検察側が控訴するかどうかなどについては、現段階では明らかになっていません。
大津地検は、判決内容を精査したうえで対応を検討するとしています。
まとめ
大津地裁は、夫にメタノール入りの飲料を摂取させたとして傷害罪に問われた妻に無罪を言い渡しました。
裁判所は、妻が関与した可能性は「相応に高い」としながらも、妻が実際に摂取させたと認定するには証拠が足りないと判断しました。
夫が自殺目的で自らメタノールを摂取した可能性を否定できなかったことも、無罪判断の大きな理由となりました。
今回の判決は、刑事裁判で有罪と認定するために必要な証拠の重さについても注目を集めています。

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