「ベイクドモチョチョ」とは、今川焼きや大判焼き、回転焼きなどと呼ばれる円形の焼き菓子を指す、ネット上の造語です。
特定地域の方言や正式な商品名ではありません。地域によって呼び方が違う問題を皮肉り、「これを統一名称にしよう」というジョークとして2021年頃から広まりました。
この記事では、ベイクドモチョチョの意味や元ネタ、今川焼きとの関係、ネット上で定着した経緯を紹介します。
ベイクドモチョチョとは?
ベイクドモチョチョとは、小麦粉などで作った生地の中にあんを入れ、丸い金属型で焼いた菓子を指すネット上の呼び名です。
一般的には「今川焼き」「大判焼き」「回転焼き」などの名前で知られています。
しかし、実際の呼び方は地域や店舗によって異なります。
代表的な呼び方としては、次のようなものがあります。
- 今川焼き
- 大判焼き
- 回転焼き
- おやき
- 御座候
この呼称の多さをめぐっては、以前からインターネット上で「本当の名前は何なのか」という議論が繰り返されてきました。
そこで登場したのが、どの地域の呼び方にも属さない「ベイクドモチョチョ」という名称です。
既存の呼び方を一つに決めるのではなく、まったく新しい名前を付けることで論争を終わらせようとするジョークとして広まりました。
Wikipediaの「今川焼き」の項目でも、2021年頃からインターネット上で使われている呼称の一つとして紹介されています。
ベイクドモチョチョの意味は?
ベイクドモチョチョは、英語の「baked」と、意味が明確ではない「モチョチョ」を組み合わせた言葉です。
「baked」は、日本語で「焼かれた」「焼いた」という意味があります。
一方の「モチョチョ」については、正式な意味や確定した語源が確認されていません。
もちもちとした食感を連想させる擬音のようにも見えますが、これは推測の範囲です。
そのため、ベイクドモチョチョという言葉全体には、一般的な英単語や日本語として確立された意味があるわけではありません。
「焼かれた、よく分からない何か」という独特な響きが、ネット上で受け入れられた理由の一つと考えられます。
真面目な印象のある英語の「ベイクド」と、意味不明な「モチョチョ」の組み合わせが、強い違和感を生んでいます。
この語感の面白さもあり、単なる呼び方の候補を超えて、ネットミームとして定着しました。
ベイクドモチョチョの元ネタは?
ベイクドモチョチョは、2021年6月頃に匿名掲示板へ投稿された書き込みが起点とされています。
ニコニコ大百科やピクシブ百科事典では、2021年6月13日頃に掲示板上で使われ始めた言葉として紹介されています。
ただし、発祥となった掲示板については情報が分かれています。
ふたば☆ちゃんねるが発祥とする説明がある一方で、なんJや5ちゃんねるが起点だったとする情報もあります。
最初の書き込みとされるスレッドの完全なURLや、投稿した人物は確認されていません。
そのため、記事執筆時点で確実にいえるのは、2021年6月頃に匿名掲示板で使われ始め、その後SNSへ広がったとされていることまでです。
特定の人物や企業が正式に考案した名称ではなく、匿名の書き込みから自然に広まったネット上の造語と考えられています。
なぜベイクドモチョチョが話題になった?
ベイクドモチョチョが話題になった背景には、今川焼きをめぐる長年の名称論争があります。
同じような形や製法の菓子であっても、地域や販売店によって呼び名が異なります。
自分が慣れ親しんだ名前を主張する人も多く、SNSではたびたび呼び方をめぐる議論が起きていました。
ベイクドモチョチョは、この議論に対して「どの呼び方も使わず、新しい名前にすればよい」という形で登場した言葉です。
もちろん、本当に全国の名称を統一しようとする運動ではありません。
あくまでも、終わりの見えない名称論争を面白がるためのジョークです。
また、「ベイクドモチョチョ」という言葉そのものの響きも拡散を後押ししました。
「ベイクド」という実在する英語に、「モチョチョ」という意味の分からない言葉が続くため、一度聞くと印象に残りやすくなっています。
既存の呼称を知らない人には本物の商品名のようにも聞こえるため、「何のことなのか」「どこの方言なのか」と疑問を持つ人も現れました。
こうした分かりにくさと語感の面白さが組み合わさり、ネットミームとして広がったとみられます。
ベイクドモチョチョは方言や商品名ではない
ベイクドモチョチョは、特定地域で昔から使われている方言ではありません。
また、特定企業が販売している商品の正式名称でもありません。
今川焼きや大判焼きなどをまとめて表すために、ネット上で作られた架空の統一名称です。
そのため、「ベイクドモチョチョは何県の方言なのか」という疑問に対する答えは、「方言ではない」となります。
ネット上には、ベイクドモチョチョに架空の歴史や由来を付けたパロディ的な説明も存在します。
しかし、そうした内容を実際の歴史として扱うことはできません。
現時点で確認されているのは、2021年頃からネット上で使われ始めた比較的新しい造語であるという点です。
今川焼きそのものは以前から存在しますが、「ベイクドモチョチョ」という名称に古い歴史があるわけではありません。
その後も何度か再注目されている
ベイクドモチョチョは、2021年に登場して一度だけ流行した言葉ではありません。
今川焼きの名称が話題になるたびに、既存の呼び方とは別の選択肢として持ち出され、断続的に注目されています。
2023年には、ゲーム「スプラトゥーン3」で、今川焼き、大判焼き、回転焼きの呼び名に関連するフェスが行われた際にも話題となりました。
選択肢には入っていない「ベイクドモチョチョ」を挙げる投稿が増え、SNSで再び注目されたとされています。
また、Jタウンネットは2023年3月、個性的な具材を入れた大判焼きを「ベイクドモチョチョ」という表現とともに紹介しました。
ネットミームの範囲にとどまらず、報道記事の見出しや表現として使われる例も現れています。
さらに、2024年には「私はベイクドモチョチョ -I’m a Baked Mochocho-」という初音ミクを使用した楽曲が配信されました。
TuneCore THE MAGAZINE「DJ ANDREA & まにあP、『私はベイクドモチョチョ -I’m a Baked Mochocho- (feat. 初音ミク)』を配信開始」
楽曲のほかにも、3D素材やVRChat向けアイテムなど、ベイクドモチョチョを題材にした二次創作が作られています。
元の造語を管理する公式団体や公式アカウントはありませんが、言葉そのものは創作の題材として定着しています。
現時点で分かっていること
ベイクドモチョチョについて、現時点で確認できる情報を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 確認できる内容 |
|---|---|
| 何を指す言葉か | 今川焼き、大判焼き、回転焼きなどと呼ばれる円形の焼き菓子 |
| 言葉の種類 | ネット上で作られた造語・ミーム |
| 広まり始めた時期 | 2021年6月頃とされる |
| 発祥 | 匿名掲示板とされるが、正確な掲示板やスレッドは未確定 |
| 方言か | 方言ではない |
| 正式な商品名か | 特定企業の正式な商品名ではない |
| 公式の運営主体 | なし |
| 語源 | 「baked」の意味は明確だが、「モチョチョ」の由来は未確定 |
| 現在の状況 | ネットミームとして定着し、楽曲や3D素材などの二次創作も存在する |
重要なのは、ベイクドモチョチョが今川焼きとは別の新しい菓子を指しているわけではないことです。
基本的には、呼び名が多すぎる今川焼き系の菓子に対して付けられた、架空の統一名称です。
一方で、最初に投稿した人物や、完全な元スレッド、「モチョチョ」という言葉の詳しい由来は確認できていません。
これらについては、特定の説を事実として断定しない注意が必要です。
まとめ
ベイクドモチョチョとは、今川焼きや大判焼き、回転焼きなどと呼ばれる円形の焼き菓子を指すネット上の造語です。
地域によって呼び方が異なる問題を皮肉り、「新しい名前で統一しよう」というジョークとして2021年頃から広まりました。
特定地域の方言や、企業が付けた正式な商品名ではありません。
発祥は匿名掲示板とされていますが、ふたば☆ちゃんねるや5ちゃんねるなど複数の説があり、最初の投稿を完全に確認できる資料はありません。
「baked」は焼いたという意味ですが、「モチョチョ」の詳しい由来も不明です。
現在はネットミームとして定着しており、SNS上で使われるだけでなく、楽曲や3D素材、VRChat向けアイテムなどの二次創作にも広がっています。


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